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​朱太川漁業協同組合

 朱太川漁業協同組合は、朱太川に生息する魚類資源の増殖保護を目的に昭和27年6月に設立されました。設立当初からアユの増殖事業として特別採捕許可を得てガラ掛けにより親魚を採捕し、孵化盆等を用いた仔魚放流事業を行っています。これに加えて、本州産の種苗放流を昭和59年から実施してきましたが、生物多様性保全の観点から遺伝子の撹乱を避けるために平成25年度から休止しています。近年、当組合では毎年8月に組合員をはじめ、河川管理者や地域の方々が連携し、アユの産卵場造成作業を行うことで増殖に努めています。これにより、全国的にも例を見ない種苗放流に頼らないアユの漁場維持が実践され現在に至っています。

​ 北海道から九州までアユは広い範囲の河川に生息し、清流に生息する魚類の代表ともいえます。北海道でのアユの生息地は余市川以南の後志・桧山・渡島地方に限られ、アユの漁業権を免許される漁業協同組合は、朱太川漁業協同組合を含め4組合しかありません。

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​朱太川のアユ

 道内では「朱太川の美味しいアユ」として評価を得ていましたが、平成28年に高知市で開催された「第19回​清流めぐり利き鮎会」(※年1回、アユの食味を競う全国大会)でグランプリを獲得し、第22回大会においても準グランプリとなり、全国的な評価が確立されました。今後は、アユ釣りを楽しむ釣りファンや地域の若者を巻き込んで、朱太川のアユを保全する活動を広げていきたいと考えています。

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